「リンツ(Lindt)」といえば、真っ先に思いつくのがカラフルで可愛らしいキャンディ包みの「リンドール」ではないでしょうか。「リンツ(Lindt)」はスイスが世界に誇る高級ブランドチョコで日本でも多くのファンがいます。「リンツ(Lindt)」が誕生した背景や美味しさのヒミツを探っていきます。

硬いチョコレートが当たり前だった19世紀後半

現在ではどのブランドからも柔らかくて舌でとろける味わいのチョコレートは当り前のものとなっています。しかし、19世紀後半のチョコレートは処理や加工が難しく、何度も噛まなければならないほど硬いものだったのです。スイスの菓子職人のロドルフ・リンツは柔らかく五感が喜ぶような味わい深いチョコレートを作ることを夢見ていました。周囲の嘲笑にもめげずにカカオ豆の量を増やしたり、カカオバターの温度を上げたり、従来のレシピとは異なる手法で、日夜試行錯誤を重ねていました。しかし、彼が理想とするチョコレートの味わいにはほど遠いものでした。

偶然から生まれた「リンツ」の滑らかな口どけ

1879年の金曜の夜にロドルフ・リンツは、菓子工場のチョコレート製造機の電源を入れたまま帰宅しました。週明けの月曜日にロドルフ・リンツが工場に行くと驚きの光景を目にしました。かくはん槽の中には滑らかで美しい光沢を放つ甘い美味しそうな匂いのチョコレートがあったのです。彼は迷わずそのチョコレートを口にしました。正に彼が夢見ていた滑らかな口どけの五感が喜ぶ味わい深いチョコレートだったのです。偶然の産物から「リンツ」の特徴ともいえる滑らかで柔らかな口どけのチョコレートが誕生しました。この発見により、ロドルフ・リンツはチョコレートを温めて液状にして、撹拌し続けることがチョコレートの滑らかさを生む「コンチング」という独自の工程を発明しました。チョコレートの製造技術に革命をもたらしたのです。

最初は板チョコだった看板商品「リンドール」

ロドルフ・リンツが生み出した至福のチョコレートはベルンの貴族に支持をされました。約20年後の1898年に実業家のルドルフ・シュプリングリーとリンツ・シュプリングーAGを築きました。これを機に世界中でスイスのチョコレートが有名になったのです。「リンツ」の看板商品ともいえる「リンドール」が考案されたのは1949年のことです。当初は板チョコとして発売されました。スイスを代表するブランドとして、スイスの国花エーデルワイスをモチーフにしたレース模様がパッケージに採用されました。発売当初のパッケージ模様は現在のボール型の「リンドール」の包みにもその名残があります。「リンドール」の名前の由来は、「リンツ(Lindt)」とフランス語の金「オール(Or)」からきています。まさに極上のチョコレートをあらわすのにふさわしい名前と言っても過言ではありません。

「リンドール」は世界120ヵ国で愛されるロングセラー商品

「リンドール」が馴染みのあるボール型になったのは、1967年にクリスマスツリーを飾るクリスマス限定商品として発売されたことがきっかけです。レシピ1949年の発売当初のまままで、外側の繊細なチョコレートのシェルと、シェルの中の柔らかな口どけのフィリングは至福のトリュフボールへと形を変えました。発売開始から瞬く間に人気商品となり、現在では10種類以上のフレーバーを持つ世界120ヵ国で愛されるロングセラー商品となっています。「リンドール」以外のも「リンツ(Lindt)」ではタブレット(板チョコ)、トリュフなど様々な味わいのチョコレートが楽しめます。

美味しさのヒミツは門外不出のレシピと厳選された高級素材

「リンツ」のチョコレートの美味しさのヒミツは、創業当初の独自の製造プロセスでカカオ豆を焙煎し、細かくグラインドすることにあります。このレシピは門外不出で現在に至るまで、「リンツ」の味わいを再現した他メーカーはありません。独自のレシピだけでなく、世界各国から厳選したカカオ豆をはじめとする高級素材が「リンツ」の極上の味わいを支え、世界中の多くのファンを魅了しているのです。

まとめ

日本では、「リンツ(Lindt)」のチョコレートは公式オンラインショップや「リンツショコラ カフェ」で購入できます。大事な人へのギフトや自分へのご褒美に「リンツ」のチョコレートを試してみてはいかがでしょうか。

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